パターン化された解法を教えると子どもは学ばなくなる
「自ら学ぶ子になってほしい」「勉強が楽しめる子になってほしい」。親であれば誰もが願うことでしょう。しかし、子どもの教育に一生懸命になればなるほど、実は空回り…というケースが少なくありません。
実はこれ、「子どものやる気をなくす」「考えない子になってしまう」学習法なのです。
例えば、小学1年生にこんな問題を出したとします。
答えはもちろん「10人」です。前に4人、イチロー君、後ろに5人いるので、「4+1+5=10」が、正しい計算方法です。
ところが、「とにかく速く答えを出す」訓練ばかりしてきた子どもや、「やり方をパターンとして覚えさせられた」子どもは、問題文をよく読まず、よく考えずに、出てくる数字をとりあえず足してしまい、「4+5=9」と答えてしまうのです。
覚えている問題は正解できるけれど、初めて見る問題が出ると間違える。また覚えても、さらに見たことのない問題が出ると、また間違える。これでは勉強が楽しいわけがありません。このようにして、子どもは自分から学ばなくなっていくのです。
大手学習塾や通信教育も課題は同じ
親が自分で教えるのが難しいなら学習塾や通信教育を利用すればいい。そう考える方も多いかもしれません。しかし今、多くの低学年の子どもが通っている大手学習教室の保護者から、こんな声があがっています。
また、通信教育を利用している保護者様からは、このような声が。
このように、多くの子どもが「子どものやる気をなくす」「考えない子になってしまう」学習機会を与えられているのです。そしてこれは、これからの時代に大切になってくるものとは逆の学習法なのです。
急激に変化する「子どもに求められる能力」
インターネット・スマートフォン・AI・IoT …。技術の飛躍的な進歩により社会は日々進化しており、数ヶ月前まで最先端だった技術が今日はもう古くなっています。「20年後には、今存在する仕事の約半分がなくなる」とも言われている状況です。そんな中で当然、子どもたちに求められる能力も変化していっています。
では一体、どのような変化が起きているのでしょうか。今、盛んに叫ばれているのが「パズル型」の能力から「ブロック型」の能力への移行です。「パズル型」の能力は「1つの答えを正確に素早く処理する」能力、「ブロック型」の能力は「与えられたパーツで無数にある答えを創造する」能力です。
「これまで」子どもたちに求められていた能力
「これから」子どもたちに求められる能力
「知識をたくさん覚える」「速く解く」といった知識量や処理能力よりも、自分で考えて、何かを創り上げたり問題を解決する能力を身につけることが重要になっています。しかし、家庭でも一般的な学習塾でもパターン化された解法ばかりを教えられ、スピードを求められ、これから必要となる能力を身につける機会が充分ではないのが現状なのです。
自分から学び、考える子どもを育てるには?
それでは、「ブロック型」の能力はどこで、どうやって身につければいいのでしょうか?
そんな想いに応えようと動いたのが、教育に携わる2つの会社・日能研関東と河合塾グループです。子どもたちの状況を見続けてきた2社が協力して新しい会社を作り、幼児~小学生の時期に最適な学習教室を始めました。そこには、自分から学び、考える子どもが育つヒミツがつまっています。